市販薬もいいですが、やはり病院に行くのが一番。
病院の薬の方が炎症を抑える成分が多く入っているので、症状が治まりやすいですし、そもそも病院で原因を探らないと自分に合った薬がどれなのかもわかりません。
そこで今回は関節痛に効果のある成分やどんな薬の種類があるのか見ていきましょう。
ぜひ参考にしてくださいね。

目次
関節痛に効果のある薬はどんなもの?

①外用薬
関節痛に効果のある外用薬は、内服薬とは違い、皮膚に塗り痛みを和らげるもの。
- ・湿布
- ・クリーム
- ・軟膏
この3種類があります。
湿布は、痛みや腫れがひどい場合は冷シップを、筋肉が冷えたり関節周りの筋肉が張っているときは温シップを使用しましょう。
外用薬は内服薬よりも副作用が出る可能性が低いので、薬の使用に慣れていない方でも使いやすいですね。
さらにゆっくり吸収され長く効くという性質があります。
一方で塗ったり貼ったりした周辺にしか効かないということと、湿布の場合かぶれやすいというデメリットもあります。
②内服薬
内服薬は体内から関節をサポートしたり、痛みを和らげる効果があります。
- ・錠剤
- ・シロップ
- ・粉末
と3つのタイプがあり、たいてい錠剤を処方されると思います。
非ステロイド系の消炎鎮痛剤が一般的に処方され、関節痛には痛み止めとして、風邪やインフルエンザの時には解熱剤として使用されます。
痛みを止めるのにかなりの効果があり、内服薬と外用薬が同時に処方されることも。
頭痛にも効果があるので、偏頭痛の方は常に持ち歩いている方もいますね。
錠剤のほうが飲みやすく持ち運びにも便利です。
しかし体内に入れるため胃や腸に負担があり、胃痛を引き起こしてしまうことがあります。
痛みが続き長く服用する必要がある場合には、副作用が出ていないかよく確認しながら飲むようにしましょう。
さらに他の病気にかかったときには、飲み合わせにも注意してください。
③座薬
急激な痛みが出てしまった場合には、内服薬より座薬の方が即効性があります。
内服薬で効果が出るまでには30分ほどかかるのが一般的ですが、個人差があるものの座薬では最短10分ほどで痛みが引くのを感じられます。
内服薬よりもリウマチなどの強い痛みに対応できるので便利ではありますが、暑い場所では溶けてしまうので持ち運びに向きませんし、肛門に挿入するのでいつでもどこでも使用することができないという不便な面も。
さらに直腸や痔がある方は使用することが出来ません。
座薬は胃に優しいと思われがちですが、実は座薬の成分も同じく胃腸障害を起こす可能性があります。
これは痛み止めの成分が胃の粘膜を保護する成分を邪魔してしまうためです。
④注射薬
関節痛には一般的に「ヒアルロン酸注射」と「ステロイド剤」の2種類が使われます。
痛みがひどく内服薬や外用薬で対応できない場合に使用したり、内服薬の効果が出るまでのつなぎとして追加することもあります。
関節滑液の減少など関節痛の痛みの原因が明らかな場合にも、ヒアルロン酸注射はよく使われますね。
ステロイド注射は痛みが劇的に改善されることが多い一方で副作用の可能性も高いため、医師などから十分に説明を受けた上で体調変化に注意しながら使用しましょう。
関節痛に効果のある薬は?医薬品成分は?

では実際にどのような成分が効果があるのでしょうか?
関節痛に処方されることがある医薬品成分について、病院で処方される薬の成分や、ドラッグストアで購入可能な関節痛に良い成分についていくつか見てみましょう。
ビタミンB1
食事からとった糖質をエネルギーに変える成分ですが、関節にとっても欠かせない成分です。
なぜなら神経の健康を維持するために大切なエネルギーを作り出すためには、ビタミンB1が欠かせないから。
フルスルチアミンと呼ばれるビタミンB1誘導体という形で、関節痛や神経痛に使われます。
ビタミンB12
関節に効果のあるサプリメントにもよく配合されている成分で、末梢神経の傷を修復してくれます。
関節の痛みや神経の痛みに効いてくれるビタミンです。
ビタミンE
細胞の老化を防いでくれる効果がある成分です。
さらに、血流の流れをよくするので、関節の痛みの改善にも効果があります。
肩こりや冷え症などにも良い影響のあるビタミンです。
活性酸素を減らす効果もあるため、美容目的で摂っている方もいますね。
サリチル酸グリコール・インドメタシン
どちらも炎症による痛みを和らげる効果があり、最近では湿布薬に配合されるのが一般的です。
インドメタシンはドラッグストアでも配合されている医薬品が数多く出ていますね。
病院で処方されているもののほうが、成分量も多く配合されていますよ。
オウバク・サンシン
殺菌作用や、抗炎症作用に優れている成分です。
生薬配合のシップ薬に配合されていることが多いですね。
漢方薬なので、副作用が出にくく、他に使っている薬がある方にも使いやすいですよ。
グリチルリチン酸
甘草(カンゾウ)という生薬などに含まれる成分で、肝臓の働きを改善したり炎症を抑える効果があります。
皮膚の炎症を抑える効果があるので、化粧品に使われることもありますね。
グリチルリチン酸をそのまま、もしくは甘草など漢方薬として服用することで関節痛に対する効果が得られます。
サプリメントで関節に効果のある成分とは

毎日飲むサプリメントで、関節痛を予防したり痛みを軽減できることもあります。
病院に行くほどではない痛みのときや、年齢により関節痛の心配がある場合などに飲んでいる方が多いですね。
最後は、関節に効果のあるサプリメント成分を書いておきます。
コンドロイチン
コンドロイチンはグルコサミンとともに、軟骨を作っている成分となっています。
保湿性に優れていて、膝のクッションを作ってくれる上に痛みの原因物質を減らす効果があるので、痛みを抑えてくれるのに効果的です。
年齢とともに減少して成分となっているので、体外から積極的に摂取したほうがいい成分です。
グルコサミン
サプリメントの中でも一番多く見かける成分となっています。
アミノ酸の一種で、関節を構成するのに欠かせない成分になっています。
関節の炎症を抑え、再生や修復までしてくれます。
グルコサミンを摂ることで、関節を保護するために欠かせないヒアルロン酸が増えることにもつながります。
ヒアルロン酸
化粧品の中でも多く活躍しているヒアルロン酸ですが、上でも書いたように関節注射でも使われています。
関節をスムーズに動かす潤滑油の役割があり、ヒアルロン酸が減少すると関節同士の摩擦が起こるため痛みが生じてしまいます。
コラーゲン
コラーゲンも軟骨を構成している成分の一つで、保湿性に優れている成分となっています。
美容効果もあり、美容用品でも使われています。
プロテオグリカン
近年注目されているプロテオグリカンも、軟骨の成分であり、関節注射に使われるヒアルロン酸よりも多く含まれています。
技術が進み、高純度で大量に抽出できるようになったため、サプリメントにも配合されるようになってきました。
関節の痛みを抑えるとともに、炎症を抑える作用もあります。
→以上が効果のある成分になります。
市販薬や効果のあるサプリメントについてはこちらの記事に書いてあるので参考にしてくださいね。
関節痛に効果のある薬おすすめまとめ

いかがでしたか?
今回は関節痛に効果のある成分を中心に書いてきました。
最後はこの記事のまとめを書いておきます。
- 関節痛の薬は、外用薬・内服薬・座薬・注射薬といった種類がある
- 市販薬でも使用されている成分があるが、病院で処方される方が成分量も多く効果が高い
- サプリメントにも膝の軟骨に効果のある成分がたくさんある
以上3つが今回のまとめとなります。
関節痛には薬を使うのが良いですが、自分に合ったものを体に負担のかからないように使うことが大切ですね。
そのためには、まずはしっかり病院で診察を受けるようにしましょう。