joint-care

背中を温め治療

2018/04/19

  • Home
  • 基礎知識
  • 関節痛に温罨法(おんあんぽう)が効果的な理由を詳しく解説!

関節痛に温罨法(おんあんぽう)が効果的な理由を詳しく解説!

関節痛に温罨法(おんあんぽう)が効果的なのはご存知でしょうか?痛みに対して、湿布と言えば、冷たい冷罨法(れいあんぽう)というイメージが強いと思いますが、実は膝の痛みなどの関節痛には、温罨法が効果的なのです。今回は、なぜ関節痛に温罨法が効果的で痛みを軽減できるのかについて詳しく解説していきます。
jointcare編集部 jointcare編集部

ジョイントケア編集部

罨法とは?

肩を温めるイラスト

そもそも罨法とは何かご存知ではない方もいるのではないでしょうか。

罨法は、身体の一部を覆い、温熱や寒冷刺激を与えることで、鎮痛や消炎の効果を得る治療法です。

病院側では、看護師が、罨法で患者の身体にどのような影響を与え、改善効果が期待できるのかを理解している必要があるとされています。

関節痛に温罨法が効果的な理由

温罨法(おんあんぽう)とは、蒸しタオルなどで患部を温める治療法のことです。

咳(せき)を軽くしたり、痰(たん)の排出を促したりする効果があり、関節痛などの痛みを和らげる効果もあります。

通常、痛みが発生した場合に湿布などを貼る場合は、冷たいタイプの冷罨法(れいあんぽう)というイメージが強いと思いますが、冷罨法が効果的なのは、捻挫や打撲などで突発的なケガや急激に炎症が起こることで痛みが起きている場合「突発的な痛み」が発生している場合に用います。

慢性化された関節痛は、主に血行不良などの症状から痛みを発生させているので、冷罨法を行ってしまうと逆効果となり、中には悪化してしまうケースもあります。

その為、慢性化された関節痛には、冷罨法は逆効果となるので、血行を促進させる効果が期待できる温罨法が適している方法なのです。

温罨法は便秘改善効果もある

温罨法には、腰を温めて便秘を改善させる効果もあります。

女性に多い不調の一つに「便秘」があります。

便秘は、食欲がなくなることもあり、重度になれば社会生活が阻害されることや、他の病気や疾患へと発展してしまう恐れがあります。

このようにカラダにとって危険なこともある便秘に対して、温罨法を行うことで、皮膚への刺激が大脳や自律神経の細胞に伝わり、臓器の動きを正常化させる作用があります。

これにより、便秘改善効果が得られるのです。

温罨法による関節痛・疼痛緩和の効果

膝の痛み

温罨法による関節痛緩和の効果は実際に研究結果から証明されています。

膝関節痛のある高齢者への温罨法による疼痛緩和の効果

本研究の目的は、膝関節に疼痛を自覚する高齢者に蒸気温熱シートによる温罨法を行い、膝関節痛緩和の有効性を検討することである。膝に痛みを自覚しながら 自立した日常生活を送る65歳以上の高齢者を対象に、温熱シートを1日平均8時間、膝関節に7日間継続的に貼用し、膝関節の疼痛の変化を日本版膝関節症機 能評価尺度(JKOM)の使用により測定した。被験者は12名で平均年齢78.6±7.4歳であった。膝の痛み(VAS)の変化は非罨法期 5.50±2.24、罨法期3.71±2.01と、有意な低下(p<0.01)が示された。JKOMの下位4領域のうち、『膝の痛みやこわばり』、 『日常生活の状態』、『ふだんの活動』の下位3領域で有意な低下が示され、『健康状態について』は変化が示されなかった。以上の結果から、蒸気温熱シート による湿熱加温は膝関節痛の緩和に有効であり、高齢者のADLおよびIADLの向上につながることが示唆された。一方、膝関節痛の改善がみられても健康状態の改善に直結するものではないことも示された。

出典:https://ci.nii.ac.jp/naid/110008600862/

温罨法の目的と注意点

温罨法を治療で用いる目的は、知覚神経への作用として筋肉の緊張や拘縮を和らげたり、局所への血管拡張を促したり血液・リンパ液の循環促進、細胞の新陳代謝を促進するなどがあります。

温罨法を行うことで、疼痛の緩和、排尿や排便の促進、鎮静、リラクゼーション、入眠促進、血腫や薬液の吸収促進などの効果を得ることができます。

注意点

温罨法を行う場合は注意点もあります。

患者側に、消化管穿孔や閉塞がある、出血傾向がある、全身の衰弱がみられるような場合は、使用を避けるようにします。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、なぜ関節痛に温罨法が効果的なのかについて案内してきました。

罨法には、温罨法(おんあんぽう)冷罨法(れいあんぽう)があり、冷たいタイプの冷罨法は捻挫や打撲などで突発的なケガや急激に炎症が起こることで痛みが起きている場合に用いるものなので、慢性的な痛みがある関節痛には逆効果となります。

関節痛の傷み方は、人によりさまざまではありますが、慢性的に痛みを感じるようであれば、温罨法で痛みを緩和させることができます。

慢性的な痛みに悩んでいるようであれば、関節痛治療に温罨法を取り入れてみてはいかがでしょうか。