中高年の方に多い膝痛。患者数は全国で最低でも1000万人以上と言われています。
そこで今回は、膝の軟骨部分の痛みの原因について紹介していきます。
どうして痛むのか?どのように対処すれば良いのか?是非参考にしてみて下さい。

本当は怖い膝軟骨の痛み

膝に痛みがあると階段の上り下りがつらくなったり正座が出来ない、動かすと痛みが生じて歩けなくなるなど日常生活に支障が出てきます。
近年では正しい歩き方が出来ずに膝を痛めやすくなっている若年層も多く、若いから大丈夫というわけではなくなっています。
ではどうしたらいいのでしょうか。
今ひざに痛みがある方もそうでない方も膝の痛みについて理解を深めていきましょう。
膝はどうして痛むの?

そもそもなぜ膝に痛みが生じるのでしょうか。
一般的に患者数が多いのは変形性膝関節症と呼ばれる病気です。
原因は膝の骨と骨の間にある関節軟骨部分がすり減ったことで関節軟骨がクッションの役割を果たせなくなり次第に痛みが出てきます。
軟骨のすり減りがひどくなるとО脚などの変形が進んでしまい、歩くたびに激しい痛みが生じます。
初期症状では椅子から立ち上がるとき、階段の上り下りやよく歩いたあとなどに痛みやこわばりを感じます。
この病気の男女比は1:4と男性に比べ女性が4倍も多く、高齢になるほど発症しやすくなります。
また、スポーツや重労働などの激しい運動により、膝へ負担がかかり膝に痛みが出てくるケースもあります。
変形性膝関節症を予防するためには適度な運動は大切ですが、過度な運動をすると膝に負担がかかり、膝を支える筋肉や人体を痛めてしまいます。
スポーツや重労働でひざを痛める人は半月板や靭帯が原因の可能性が高く、一度損傷すると修復をするのは難しい組織なので注意が必要です。
別のケースとして体重の増加や肥満も膝の痛みの原因と言われており、急激に体重が増えた人や肥満体系の人は膝の部分に負担がかかりやすいんです。
なので適度な運動で身体を鍛えるとともに体重を減らし、膝への負担を減らしていきましょう。
自分の膝がどのような原因で痛むのかわかってきましたか?
高齢の方でしたら年齢とともに関節軟骨がすり減ることによる痛みが多いようです。
若い方は激しい運動や過度な労働に気を付けて、膝へ負担がかからないようにしましょう。
肥満気味の方も痩せることで膝へかかる負担を減らすことができますし、様々な生活習慣病から自分の身を守ることにもつながるはずです。
すでに痛みのある方はどのようにケアをすればいいのか気になりますよね。
次は簡単な膝のケアの方法をご紹介します。
すぐ出来る膝のケア!

先程ご紹介した通り膝の痛みを放置すると運動はもちろん、歩行が困難になったり階段の上り下りもままならなくなってしまいます。
そうならないためにはどうすればいいのかこれからご紹介します。
変形性膝関節症の場合
変形性膝関節症の場合膝の痛みは1~2か月程で自然と良くなることがあります。
膝に違和感や痛みを感じた場合は正座や長時間の歩行や激しい運動、立ち仕事など膝に負担のかかる行為を減らしてください。
しかし運動をせずに体重が増加してしまうと膝に負担を掛ける原因となってしまいます。
ひざに痛みがあるからとまったく運動をしないのではなく、適度な運動で筋力を保ちつつ正しい食事制限などで体重管理をすることも大切です。
靴を見直す
何気ない事ですが靴選びに気を付けることで膝への負担を減らすことが出来ます。
同じ靴をずっと履き続けるのではなく、スニーカーやフラットシューズなど様々な靴を履き分けることも膝への負担が一か所に集中することが無くなるので、痛みを軽減できるようです。
このように日々の生活を見直すだけで膝の痛みを改善出来ることがわかるかと思います。
自分の日々の生活を思い返して、明日からでもできるように工夫しましょう。
膝が痛いけど受診したほうがいいの?

膝が痛いけどお医者さんに行くタイミングは?と思われる方もいるかもしれません。
例えば山登りなどの運動をしてひざを痛めた場合は約2日~3日ほどで治ると言われています。
これは短期間で膝を酷使した場合に多いケースです。
皆さんも普段運動しないでいきなり激しい運動をすると筋肉痛になりますよね?
それと同じことが膝で起きているのです。なのでしばらく休むとよくなりますので、その場合は湿布を貼ったり安静にするなどして様子を見ましょう。
もし、激しい痛みがある場合や原因不明の痛みが続く場合はすぐに整形外科を受診しましょう。
激しい痛みがある場合は半月板損傷や靭帯断裂の可能性がありますのでその場合は手術が必要です。
また、原因不明の痛みでも安静にして湿布等で対処しても効果が現れず治るのに時間がかかってしまったり治らない場合もあります。
膝の痛みや異常が原因で動くことがだるくなったり気分が落ち込むことが増えた時も一人で悩まずに病院へ行って相談しましょう。
まとめ

いかがでしたか?
今回は、膝の軟骨部分の痛みの原因について案内してきました。
膝に痛みを感じさせる原因は様々ですが少しでも痛みや違和感、腫れがある場合は早期の適切な治療が必要な場合もありますので、専門医を受診してしっかりとした検査を受けましょう。
病気を早期発見し、適切な処置を受けることが大事です。処置が早ければ早いほど治りも早くなります。
しっかりと原因を特定して、ちゃんとしたアドバイスとサポートを受けてしっかりと病気を治療していきましょう。