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腱鞘炎の女性

2018/06/04

腱鞘炎になる原因とその治療方法は?

手首や指の関節に痛みが起こる腱鞘炎は、腱の周囲を覆っている腱鞘腱鞘と呼ばれる組織に炎症が起きる病気です。

腱鞘炎になると、患部に痛み、腫れが生じて動かしにくくなります。

一口に腱鞘炎と言っても、腱鞘炎には様々な種類があり、代表的なものとしてはドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)やバネ指などがあります。

以下では、なぜ腱鞘炎になるのか、その原因について説明した上で、腱鞘炎の治療方法について詳しく説明していきます。
jointcare編集部 jointcare編集部

ジョイントケア編集部

腱鞘炎になる原因

手先のアップ

腱鞘炎が起こる原因のほとんどは慢性的な手や指の使いすぎによるものです。

稀にホルモンバランスの影響やリウマチなどによる関節の病変、血流障害が原因として考えられることもあります。

手や指先を酷使することによって、腱と腱鞘が擦れてしまい、その箇所が炎症を起こします。

腱は、筋肉と骨を結び付けている細い紐状の組織で、この腱を鞘のように包み込んでいる組織が腱鞘と呼ばれます。

腱鞘炎となると、炎症によって腱や腱鞘が腫れ上がるようになり、その箇所に熱感と痛みを感じるようになります。

腱鞘炎の症状の程度は炎症の度合いによって異なります。

軽い炎症の場合、指や手を動かすと軽い痛みが生じますが、安静にしていれば痛みは消失します。

また、腱鞘に腱が引っかかってスムーズに腱が動かなくなる結果、手や指をスムーズに動かすことができなくなります。

腱鞘炎の炎症症状が進行し、ひどい状態になってしまうと手や指先を動かさずとも絶えずズキズキと激しい痛みに襲われるようになる場合もあるため注意が必要です。

腱鞘炎は、手や指先の使いすぎが原因であるため、パソコン作業やスマホの使用、テニス、ゴルフなどのスポーツをはじめ、楽器の演奏や手芸を行っている人がなりやすい病気です。

そのため、手や指を使う作業を長時間続けて使わないようにすることが予防につながります。腱鞘炎を繰り返している方は、手や指の負担を軽減する工夫が必要です。

適度に手首や指関節を休ませるようにし、手首周辺を伸ばしたり、指を反らせるようなストレッチを行うことが大切です。

腱鞘炎に対する治療方法

男性医師

腱鞘炎に対する治療方法は、大きく分けて「保存的治療」と「手術治療」の2つがあります。

腱鞘炎に対する治療として手術治療を行うのは稀です。

ほとんどの場合、保存的療法での治療となります。

保存的療法

腱鞘炎になる原因のほとんどが手首や指関節を酷使したことであると考えられるため、まずはきちんと患部を安静にすることが大切です。

腱鞘炎による炎症症状が治まっていないにも関わらず、手首や指関節を使ってしまうと、さらに炎症症状を悪化させてしまい、回復が遅くなってしまいます。

腱鞘炎に対する治療方法の一つとして、保存的治療は腱鞘炎の根本的な原因を取り除くことを目的とした治療ではなく、局所を安静にして刺激を与えないようにする治療方法です。

腱鞘炎は、手を酷使した結果起こることが多いため、まずは患部の安静を保つようにします。テーピングやサポーターで患部を固定することも効果的です。

痛みがひどい場合には、抗炎症薬や消炎鎮痛剤を服用したり、局所の温熱治療や湿布などが行われることもあります。

これにより腫れと痛みを抑えることができます。

また、腱鞘炎の治療では、物理療法の一部としてレーザーを照射して皮膚科にある炎症症状を抑えることもできます。

レーザーを照射することによって患部の血流が促されるため、炎症症状を素早く回復させることができます。

上述の治療を続けても治らない時は、患部に炎症を強力に抑えるステロイドホルモン剤という注射をすることも可能です。

ただし、糖尿病の方はステロイドホルモン剤による治療を受けることができません。

注射をしてから2〜3週間以内に症状の改善が期待でき、注射の効果は3ヶ月〰半年程度持続することが一般的です。

注射をしても痛みを繰り返したり、症状の改善がみられない場合や、腱鞘に腱が引っかかってしまい曲げ伸ばしが困難であるような状態が続く場合には、手術治療を考慮します。

手術療法

手術治療では腱鞘の鞘を開く手術(腱鞘切開手術)が行われることが一般的です。

手術部位のみの麻酔(局所麻酔)下で行われるか、手術側の腕から指先までの麻酔(伝達麻酔)下において手術は行われます。

腱鞘切開手術では、手の付け根の部分を1〰2cm程度切開し、腱鞘の一部を切開してトンネルを広げ、腱の通りを良くしていきます。

通常、日帰りや1泊程度の入院で済み、手術を受けた当日から指を動かすことが可能です。

この手術によって腱鞘の一部を切開することで炎症によりスムーズに動かなくなってしまった腱と腱鞘を回復させることができます。

手術後は、腱の滑りがスムーズになり、正常な指の動きを取り戻せます。

手術後およそ1週間から10日程度で抜糸が可能です。

手術治療は比較的症状の改善効果が高いことが特徴ですが、稀に腱鞘炎を再発する可能性もあるため注意が必要です。

手術にはリスクがつきものであるため、手術治療のメリットとデメリットについて専門知識を有した主治医の先生とよく相談し、手術内容をしっかりと理解した上で手術治療を受けるかどうかを判断しなければなりません。