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肩が痛い男性

2018/05/07

辛い痛み!腱板断裂の原因と治療法について

まずは「腱板」がどこにあるのかをご紹介していきたいと思います。

人の体はいくつもの関節や筋肉・骨で構成されています。その中で、肩甲骨と腕の骨をつないている腱のことをさします。
jointcare編集部 jointcare編集部

ジョイントケア編集部

腱板断裂とは

男性医師

肩甲骨と腕の骨をつないでいる腱が切れてしまうことを「腱板断裂」と言います。

腱は一本で構成されているのではなく、複数本で構成されています。

症状

肩を動かした時に痛みを発することがほとんどです。

また、そのほかにも肩が動かしづらいことや夜間に痛みが増強することがあります。

完全断裂でない限り、急な激痛を伴うことは少ないのですが、夜間帯に痛みが強なり睡眠が取れなくなることで受診する方が多いようです。

また、肩を動かした際に何かが擦れるような「ジョリジョリ」という音が肩付近から聞こえることがあります。

完全断裂と不完全断裂

腱自体は複数本からできているとお話したとり、切れる場合も全部が一気に切れてしまう「完全断裂」と全部は切れず、何本かが切れてしまう「不完全断裂」に分けることができます。

割合的に見ると、「不完全断裂」の方が多くなっています。

腱板断裂が起こる原因って?

医者の注意

腱板の老化

一番の原因として言われているのが「腱の老化」です。

ものに例えると分かり易かと思いますが、使用年月が長くなるほど壊れやすくなってしまいますね。

それと同じで、腱も毎日使いつづける部位なのでどんどん劣化していきます。

そのため、年齢を重ねれば重ねるほど切れてしまうリスクは高く実際に腱板断裂を起こしている人の半数が40歳以上であることがわかっています。

また、先ほども述べたように腱板は複数本から構成されており数本切れただけでは症状が出ない場合もあります。

スポーツによるもの

特に野球をしている方に多いのですが、肩を使うスポーツをする人に多いとされています。

日常生活に使用する以上の負荷がかかっているので、疲労・磨耗し断裂につながってしまいます。この場合、完全断裂の場合がほとんどです。

事故によるもの

交通事故や転落事故などで、腱板に過重な負荷がかかると一気に断裂してしまうことがあります。

この場合もスポーツと同じで「完全断裂」であることがほとんどです。

腱板断裂の治療法

手術

保存療法

不完全断裂の場合ですが、先行治療として1〜2週間ほど安静治療を行います。

三角巾を使用し、断裂部に負荷がかからないように保護する方法をとります。

また、合わせて炎症が起こっている場合が多いので抗炎症作用がある「水溶性副腎皮質ホルモン剤」と痛みを取り除く目的で「局所麻酔剤」の点滴を肩に直接投与します。

同時に、健常な腱をうまく機能させるために運動療法(リハビリ)も合わせて行います。

ここで注意して欲しいのが、一度切れた腱は保存的に経過を見ていても完全に治癒することはなく残っている腱で生活することになります。

手術療法

医師の判断によりますが、初めから完全断裂と診断された場合や保存療法でも経過が思わしくない場合は手術を行います。

手術としては2パターンあり内視鏡をしようして行う「関節鏡視下手術」と「直視下手術」があります。

療法の術式が異なるのみで切れた腱板を修復していくものになります。

関節鏡を使用した手術の方が傷跡も残りにくく、侵襲も少なくなります。

術後の経過

完治まで2〜3ヶ月を要する

切れた腱を手術により縫い合わされる形になりますが、糸で繋いでいるのみで腱同士はまだ完全にくっついていない状態になります。

そのため、どちらの手術を行ったにせよ、術後は約4週間の固定と2〜3ヶ月のリハビリが必要になります。

先ずは簡単な日常生活から

医師から安静解除の指示が出ても、すぐに激しい運動を再開することはできません。

安静後、すぐに過重負荷をかけることで再び腱を痛めてしまうことに繋がるからです。

まずは、簡単な日常生活を行うことから再開するパターンが殆どです。

まとめ

腱板断裂とその治療法についてお話ししていきましたがいかがでしたでしょうか?

年齢を重ねるにつれて、あちらこちらに体の変化を感じるものかと思います。

肩もその一つで、四十肩などと勘違いしてしまうこともあるようですが、上記に説明した内容に思い当たる節がある場合は病院受診をお勧めします。

早期に発見することで、重症化を防ぐことに繋がる上に保存的に見ることが可能になります。