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手首に違和感

2018/07/16

滑液包炎は湿布でも治せます!あなたにもできる治療法!

滑液包炎とは、身体の各関節にある滑液包と呼ばれる組織に炎症の症状があらわれる疾患です。

基本的な症状は炎症症状であるため、軽い痛みや熱感などの場合が多いですが、重症化すると、関節が曲げられなくなったり、関節部に強い痛みを感じるようになるため注意が必要です。

滑液包炎は慢性化することもあるため、できるだけ早く治療を開始した方が治療も簡単で済みます。

以下では、滑液包についてまずは概要を説明した上で、滑液包炎の原因と症状について説明し、最後に、滑液包炎を湿布を使って治療する方法について紹介していきます。
jointcare編集部 jointcare編集部

ジョイントケア編集部

滑液包とは?

分からない女性

滑液包とは、液体で満たされた平らな袋で、皮膚・筋肉・腱・靱帯と骨が擦れてしまう部分に存在し、衝撃を吸収する役割を担っている組織です。

膝の周囲には15程度の関節包があると言われています。

滑液包には、通常少量の液体が入っていて、それがクッションの役割を担っている組織です。

そのため、滑液包は、肩・肘・股・膝・踵・足の親指など、間接が存在する周辺にたくさんあります。

多くの滑液包は、ある構造と別のある構造を擦れる際に生じる摩擦を減らし、摩耗してしまうのを防いでいますが、一部の滑液包は皮膚のすぐ下にあり、筋肉や腱の下にある場合もあります。

この滑液包は、怪我をしたり使いすぎたりすると、滑液包が炎症を起こしてしまい、滑液包の中に余分な液体が溜まってしまいます。

滑液包に炎症の症状がよくみられる箇所は、肘の後ろ側の骨の上(肘頭部皮下=ちゅうとうぶひか)、膝のお皿の真上や下方(膝蓋骨前部・膝蓋下)や足関節の前面などです。

これらの箇所は、老化による摩耗や酷使したことによる炎症の症状が出やすい箇所でもあります。

滑液包炎の多くはいずれも良性のものなので、それが肥大化している場合や違和感などを感じる場合には、通常穿刺(せんし)することによって水を抜いて治療を行う場合が多いです。

滑液包炎は再発することも多いため、専門的な知識のある医師に治療をしてもらうことが大切です。

滑液包炎になる人の多くは、通常異常な使い方や使いすぎによる刺激が原因です。怪我・痛風・偽痛風・関節リウマチが原因で起こることもあるため注意が必要です。

関節包炎の原因の大半は、打撲などの外傷や使い過ぎ、または変性(老化)によって起こります。

特に、膝周辺の代表的な滑液包炎としては、「ベーカー嚢腫(膝窩嚢腫)」や「膝蓋前滑液包炎」、「鵞足滑液包炎」などが挙げられます。

滑液包炎とガングリオンは似ているので注意

また、よく似た疾患としてガングリオンがあります。

ガングリオンは、主に手首に硬いしこりのようなものができ、患部の腫れのような症状を引き起こします。

滑液包炎とガングリオンは似たような症状が出ることも多く、ガングリオンの方が硬いのに対して、滑液包炎は柔らかいという患部の硬さで見分けられるとする主張もありますが、通常は、患部に針を指す穿刺(せんし)を行って内容物を少量取り出し、解剖学的に緻密に分析を行うことによって見分けなければなりません。

そのため、専門的な知識がある医者であればあるほど、解剖学的に分析を行う傾向があります。

穿刺を行う場合には、滑液包の中にばい菌が侵入しないように細心の注意を払わなければなりません。

そのため、十分な専門的施設がある病院で、かつ専門的な知識をもった整形外科医がいる病院で治療を行うようにしましょう。

滑液包炎の症状

滑液包炎になると、この部分に炎症症状が起こり、ときに痛みを伴う症状が出ます。

滑液包炎となると、基本的はその箇所を動かしたときに痛みの症状が出ますが、稀に皮膚に近い位置にある滑液包に炎症が起きてしまうと、その箇所が腫れて圧痛を伴うようになります。

特に、炎症を起こしている箇所の痛みの原因が「黄色ブドウ球菌」などによる感染を原因としていたり、「結晶誘発性関節炎痛風(尿酸が結晶で溜まったり偽痛風(ピロリン酸カルシウムがたまる)などで起こる関節症)」のように他の関節炎を併発していることが原因で滑液包炎を発症しているような場合、痛みが強く、赤く腫れる傾向があるため注意が必要です。

そのような場合には、炎症の症状が強く出る可能性があるため、整形外科などにおいて専門的な治療を受けた方が効果的です。

肩関節や股関節周囲の滑液包には、石灰が溜まり、「石灰化滑液包炎」となって突然の激痛を引き起こすことがあります。

その他の部位の滑液包炎では、局所の腫脹と圧痛ときには発赤・熱感がみられます。

主に、肩の滑液包炎の場合は、痛みで腕を肩より上にあげるのが辛くなり、肘の滑液包炎では、強い痛みや不快感はあまり見られず、患部の腫れのみのことが多いです。

また、皮膚の薄い、肘や膝が患部の場合には、滑液包炎となると腫れた患部が赤くなっているように見えることがあり、正座をよくする方は、足首周辺の関節包炎を発症しやすい傾向があるため注意が必要です。

関節近くの滑液包炎が続いてしまうと、関節の線維化が起こるといわれています。

そうなった場合の滑液包炎の症状としては、間接を動かそうとしても、関節が引っかかってしまうような感覚があるなど、可動域に制限が出てくるようになります。

アキレス腱広報の骨液包炎

滑液包炎の中でも、アキレス腱後方の滑液包炎は、主に若い女性に多くみられる症状です。

これは女性がヒールの高い靴を履いたりすることが原因です。

靴の踵の後ろを支える硬い部分に、踵の後ろの軟部組織が繰り返し圧迫されるような歩き方をしてしまうと、滑液包炎を起こしたり、症状をさらに悪化させたりすることがあるため注意が必要です。

踵の後方に向かうにつれて、鋭く内側へと細くなっていくような踵の高い靴やパンプスを履き続けると、踵の後ろの骨の腫大(この症状は、「パンプス瘤」または「ハグルンド変形」と呼ばれる)を引き起こすこともあり、それが原因となってアキレス腱後方の滑液包炎が発症することがあります。

さらに、過激な運動や圧迫、あるいは変性によって滑液包部に摩擦が加わると、滑液包に炎症が生じて、水が溜まってしまい、「滑液包水腫」となる場合もあります。

滑液包水腫となると、やがて滑液包の壁が厚くなってしまい、その箇所に痛みが出たものが「滑液包炎」と呼ばれます。

滑液包炎を繰り返すことで、慢性滑液包炎を引き起こるようになってしまうと、痛みや腫れなどの症状が続くことによって関節を動かし辛くなってしまい、やがて筋肉は萎縮し、筋力の低下を招いてしまいます。

発症を繰り返すうちに、患部の可動域が狭くなったり、その箇所を動かさなくなってしまうことによって筋力が低下し、より再発しやすくなってしまうなど、負の連鎖を招いてしまいます。

そこまで症状が悪化して慢性的な痛みが出るようになってしまうと対症療法的な治療では、痛みをとることが困難となるため、手術治療が適用されることが多くなります。

そのため、滑液包炎かもしれないと思ったら、できるだけ早く整形外科などに行って、専門的な医師の指導のもとで治療を開始することが大切です。

滑液包炎は湿布を貼れば治る?

滑液包炎の治療においては、炎症を抑えて、痛みと腫れを緩和することが主な対応となります。

腫れや痛みの度合いに応じて投薬治療が行われることがあり、慢性化した滑液包炎の場合には外科的な治療が適用されることもありますが、軽症であるような場合には、湿布などによって炎症症状を緩和する治療が適用されることがほとんどです。

軽症であれば、滑液包炎はわざわざ医療機関で大掛かりな治療をしなくても治療できます。

安静にすることで炎症の症状を和らげ自然治癒を目指したり、炎症を起こした部位をテーピングなどによって固定することで負担を与えないようにして自然治癒を目指すことも可能です。

滑液包炎の炎症症状のために、患部が赤くなったり、熱を持ったり、痛みが強い場合には患部をアイシングして炎症症状を和らげるようにしましょう。

炎症を冷やして痛みを緩和する際には、湿布を用いた治療も非常に効果的です。

滑液包炎の場合、炎症が起きていると考えられることから、患部を冷やすことが非常に重要であるため、冷湿布を用いた治療には一定の効果が認められます。

多くの場合、理学療法が関節の機能を回復させるために役立ちます。

関節部分を適正に動かすことは、低下した筋肉を鍛え、関節の可動域を正常な範囲まで回復させるのに役立つことがわかっています。

滑液包炎では生活習慣も改善しよう

また、発生原因がその箇所の酷使によるものであれば生活習慣を改めたり、運動をせず安静にすることによって負担を軽減して様子をみることによって治療を行います。

整形外科などで治療を行う場合には、通常、医師による診察とレントゲン検査が行われる場合が多いです。

レントゲン検査は、骨包皮炎によって関節の変性がないかどうかを確認するために行われます。

骨包皮炎による腫れが大きい場合には、その肥大箇所に針を指して内容物を確認する場合もあります。

これは腫れている箇所がなぜなのかを明らかとするために行われます。

通常、骨包皮炎の場合、腫れている箇所には水が溜まっているだけなので、柔らかいことが多いですが、ガングリオンの場合には硬い傾向があります。

したがって、患部に触った際の感触だけで診断することも可能ですが、その他の腫瘍である可能性もあるため、慎重を期すのであれば、解剖学的検査を行って原因を特定することもあります。

まとめ

滑液包炎は一般に保存的療法による治療によって回復が見込める疾患です。

そのためには、十分な専門知識のある医師の指導のもとで、筋力を鍛えたりストレッチを行うことで筋肉の強靭さと柔軟性を高めることが大切です。