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膝にテーピング

2018/05/19

半月板損傷に対するテーピングの方法

半月板損傷を損傷した場合には、膝を撚るストレスを軽減させることが大切です。半月板の損傷は、膝を捻るストレスが原因となって発症することが多いからです。

特に、足首や股関節の機能低下がある場合には、半月板の損傷が起こりやすいため注意が必要です。

膝を撚るストレスを緩和するためには、テーピングやサポーターによる対策が最も簡単で効果的です。

半月板の損傷がわかった場合、受傷部位やその傷の程度によって「保存的治療」か「手術治療」が行われます。

以下では、半月板損傷の治療として保存的治療と手術治療の違いについて説明し、半月板損傷に対するテーピングの重要性について説明していきます。
jointcare編集部 jointcare編集部

ジョイントケア編集部

半月板損傷治療における「保存的治療」と「手術治療」

男性医師

半月板は、関節を安定させ、衝撃緩衝材としての役割をしている組織です。

そのため、半月板を損傷してしまうと、関節が不安定になり、十分に衝撃を吸収できなくなってしまいます。

より具体的に言えば、膝周辺の痛みとともに、膝の曲げ伸ばしを行った際にひっかかり感(キャッチング症状)を感じたり、膝の曲げ伸ばしができなくなる(ロッキング症状)といった症状があらわれるようになります。

半月板損傷の程度がひどかったり、症状が慢性化している場合には、膝関節の中で炎症が起こって膝に水が溜まったり、出血して血腫ができることもあるため注意が必要です。

現在の半月板損傷治療においては、半月板が軟骨にかかるストレスを減少する重要な役割を担っていることを鑑みてできるだけ温存することが重要であると考えられています。

そのため、半月板が損傷したからと言ってすべての場合に手術治療が適用されるわけではありません。

むしろ、半月板損傷治療において主流であるのは「保存的治療」です。

従来、半月板損傷治療においては、後で説明する手術治療が主流でした。

しかし、半月板の一部を切除した後、程度の差こそあれ膝関節にある軟骨を痛めることにつながることがわかったため、現在では傷病箇所の温存を目的とした治療(保存治療)が一般的となりました。

また、半月板の血行が良い部分については、自然に治癒する場合もあるため、まずは保存的治療が行われます。

保存的治療では、幹部に負担をかけないよう可能な範囲で膝の安静を保つことが基本です。

強い痛みがある場合には、消炎鎮痛剤を使ったり、湿布剤を使用して痛みを和らげます。

膝に水や血が溜まっている場合には、関節穿刺(せんし)によってそれを取り除きます。

さらに、ヒアルロン酸の関節内注射が行われることも多いです。

ヒアルロン酸による治療は、軽症である程効果が高い一方で、重症の場合には効果を感じにくいため注意が必要となります。

重症の場合には、保存的治療よりも手術治療による治療の方が高い効果を期待できます。

一方で、半月板損傷の回復が望めない箇所の損傷や、膝関節内で半月板が引っかかってしまい、膝が動かなくなってしまう(ロッキング症状)ような場合には、「手術治療」が必要です。

半月板損傷に対する手術治療には、半月板切除術と半月板縫合術がありますが、半月板の一部を切除してしまうと、膝軟骨に負担がかかり、変形性関節症となるリスクが高くなってしまうことから、半月板を温存することができる半月板縫合術が選択されることが多くなっています。

半月板切除術ではおよそ2週間程度膝関節にストレスを与えるような運動を避けなければならない一方で、半月板縫合術ではおよそ2、3週間膝関節を安静にしておく必要があります。

半月板縫合術の方がスポーツ活動や日常生活に復帰するまでに時間を要しますが、半月板を温存することができるため、膝軟骨にかかる負担を軽減できます。

半月板損傷に対する手術後のリハビリ

膝の診察

半月板損傷に対する手術後のリハビリは、手術の内容に応じて週1、2回のペースで行われることが一般的です。

半月板損傷に対する手術後のリハビリにおいて重要なポイントは、半月板の損傷に伴う腫れや痛みをしっかりと管理しながら、半月板や碑剤にかかるストレスを軽減することです。

その上で、膝と半月板の機能を回復させるために運動療法を行います。

リハビリは痛みやストレスが過度に生じない範囲で行うようにすることが大切です。

特に、炎症が強く、疼痛のある急性期にはまずはリハビリよりも局所の安静が必要です。

炎症の症状が収まった後で、少しずつリハビリを進めていきます。

半月板損傷が起こると、普段の生活から受傷した側の膝を無意識に庇うようになるため、筋力の低下が起こるようになります。

そのため、半月板損傷のリハビリにおいてはこの筋萎縮の生じた筋力を回復させることが必要です。

より具体的な運動療法としては、スクワット・バランス訓練・筋力訓練・ジョギングなどが行われます。

半月板損傷による痛みを引き起こしているのは、主に大腿骨(だいたいこつ)や脛骨(けいこつ)を動かく筋肉です。

運動療法においては、大腿骨や脛骨にくっついているこの筋肉の機能を回復させ、柔軟にすることが目的です。

緊張している筋肉に強い刺激を与えると、さらに緊張が強くなってしまうため、痛みがない範囲(緊張しない範囲)で筋肉の機能を回復させることが大切です。

テーピングで半月板損傷の痛みや症状は緩和できる

テーピング

半月板を損傷した場合の痛みや症状はテーピングを行うことによって緩和することができます。

テーピングを行う際には、膝に捻りが加わらないよう、また、膝が不安定にならないようにすることが大切です。

テーピングをすれば、怪我や障害をきたした部位を保護しながら、関節や筋肉の可動領域を制限して、スポーツ活動や日常生活を助けてくれます。

ただし、テーピングを必要以上に強く巻くと、皮膚に水膨れを生じさせることもあるので、テーピングを巻く際には、アンダーラップを使用することが推奨されています。

テーピングを巻く際には、できるだけ正しい姿勢や関節の確度を保つ必要があります。

テーピング後に違和感を感じた際には、きちんと巻き直しなどの対応が必要です。

半月板損傷時にできる簡単なテーピング方法は以下の通りです。

  • ・アンダーラップを膝下(下腿上部)から膝上(大腿部中部)まで巻いていきます。
  • ・アンカーテープ(土台となる硬いテーピングテープ)を、テーピングが巻き終わりの箇所となる大腿部と巻き始めの箇所となる下腿部に巻いていきます。
  • ・膝の捻れを制限するために、膝を軽く曲げ、その状態で膝のお皿の下から外側へ膝の裏を徹し、大腿部まで斜めにテーピングを巻きつけます。螺旋状に大腿部から下腿部にかけてテープを巻くことがポイントです。
  • ・膝の外側を通して同じように、テーピングを巻きつけていきます。

詳しいテーピングの巻き方については、治療を受けている整形外科等の病院で専門としている先生に聞いてみることが大切です。

先生がいつも傍にいてテーピングをしてくれるわけではないため、自分できちんとテーピングをできるようにしておくことが大切です。