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2018/01/17

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風邪のときに関節痛になるのはなぜ?原因と治し方

風邪を引くと関節が痛くなる、という経験をしたことがある方も多いと思います。風邪は感冒・風邪症候群と呼ばれていて、ウイルスや細菌に感染が原因で発症します。今回はなぜ風邪を引くと関節が痛くなるのかについて詳しく書いてみました!
AKIRA AKIRA

健康運動指導士
NACA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト

医療機関に従事しながら、これまで生活習慣病に関してや健康のための運動、筋力トレーニングについて等、健康やからだに関する内容を中心に数多くの記事を執筆している。

風邪を引いてしまった!

風邪ウィルスの写真

風邪は感冒・風邪症候群と呼ばれていて、ウイルスや細菌に感染が原因で発症します。
このウイルスや細菌は何百種類もあると言われているので、一度風邪を引いたらもう引かないということはなく、何回もかかります。

主な風邪のウイルスには、コロナウイルス、ライノウイルスがあげられます。
保育園に通園している子どもを持っている方は聞いたことがある、「アデノウイルス」も風邪のウイルスに含まれます。

風邪にかかると、鼻水、くしゃみ、喉の痛み、咳、発熱という症状が現れます。
さらに咳やくしゃみで周りに飛沫感染します。

風邪で関節が痛くなる原因は?

膝の写真

ではなぜ風邪の時に関節痛が起こるのでしょうか?
それは私たちの体内の「感染防御システム」が関わってきます。

体内に風邪のウイルスが侵入するとそのウイルスと戦うために、白血球から「サイトカイン」が発生します。

このサイトカインは、体内からウイルスを守る大切な役割がありますが、過剰に分泌されると臓器を機能不全にしてしまう可能性があります。

そのため、体はサイトカインの生成を抑制するために「プロスタグランジン」という物質を分泌します。
しかしこのプロスタグランジンには関節痛や発熱を発生させます

また、体内にウイルスが入ると、発痛物質であるブラジキニンが分泌されます。
このブラジキニンは、知覚神経を刺激するので、これが原因で関節痛が起こると言われています。

風邪をひいて関節痛がおこると、不快に感じますが、風邪で関節が痛くなるのは、体とウイルスが戦っている証拠です!

ちなみに風邪の時のくしゃみ、咳は外へウイルスを排出させるための防御反応です。

風邪で起こる関節痛を和らげる方法は?

寝ている女性の写真

風邪が原因で起こる関節痛に湿布を貼っても効果はありません。
「風邪」の症状が治まると関節痛もなくなるので、風邪を治すことが大切です。

①安静

風邪の時ほどしっかり休息をとることが大切です。
ですが、仕事をなかなか休むことができない、大切な授業があるという場合もあります。

そのような場合は睡眠時間をしっかり確保しましょう。
睡眠不足は、自律神経の乱れを引き起こし、免疫力の低下を招いてしまいどんどん風邪の症状を悪化させます。

さらに睡眠をしっかりとると、副腎皮質ホルモンが分泌されます。
このホルモンは、体の弱った部分を修復したり、免疫力を支える働きがあります。
副腎皮質ホルモンの分泌を盛んにすることで、風邪の完治も早くなります。

②加湿

風邪のウイルスは「乾燥」が大好きで、乾燥していればしているほど菌の数も増殖します。
また空気中が乾燥すると、鼻や喉の粘膜の防御機能が低下します。

部屋の湿度を50~60%にし、ウイルスが増えない環境を整えることが大切です。
塗れたタオルや洗濯物、お湯を沸かすのも湿度を上げる効果があります。

③水分・栄養補給

脱水症状を防いだり、喉の乾燥を防ぐことができるので、水分補給は積極的に行いましょう!
また消化の良い食べ、栄養補給を忘れずにして下さいね。

特に免疫細胞のもとになる肉や魚、大豆製品などのたんぱく質や、免疫細胞を活性化させる、果物や野菜などのビタミン類を摂るのがおすすめです。

風邪かもしれない!インフルエンザの可能性あり!

体温を測る女性

風邪の時に関節が痛むと、風邪だけではなく「インフルエンザ」の可能性があります。
最後は知識として風邪とインフルエンザの違いを書いておきます。

風邪(普通感冒)

  • ・発症が緩やか
  • ・熱はあまり高くならず37℃台が多い
  • ・咳、鼻水、喉の痛みと上気道症状に限定
  • ・様々なウィルスや細菌が原因
  • ・咳の緩和、鼻水の緩和と対処療法

インフルエンザ

  • ・いきなり発症
  • ・高熱38℃~39℃が出る
  • ・鼻水、咳の他に関節痛や倦怠感など全身症状が出る
  • ・インフルエンザウイルスが原因
  • ・対処療法ではなくタミフルなどの抗ウイルス薬使用

以上が風邪とインフルエンザの違いになります。
インフルエンザの場合高熱が出ることがほとんどです。

さらに冬に風邪で高熱が出たという場合はインフルエンザを疑った方がいいでしょう。

しかし!熱がないのにインフルエンザという場合もあります。
実際に私が喉の痛みがあり、微熱が37℃あり病院に行き風邪と診断され、その日に37.8℃まで上昇、次の日には平熱に36.4℃なりました。

ですが、喉の痛みと咳が全く良くならず再診察して、インフルエンザの検査をしてもらったところインフルエンザA型でした。

全く辛くもなんともないインフルエンザでした。
このような場合もあるので特にインフルエンザが流行している場合は、医師にその旨を説明し検査してもらうといいでしょう。

まとめ

ダンベルを持った女性の写真

いかがでしたか?
今回はなぜ風邪のときに関節痛が起こるのかについて書いてきました。

風邪で関節痛が起こるのは、ウイルスと戦っている証拠なので、風邪が治れば自然と落ち着いてきます

まずは水分と栄養をしっかり補給して、安静を保ち風邪を早く完治させましょう!