原因や詳しい症状については下記にお話していきたいと思います。

目次
バネ指の原因

バネ指は指を曲げる腱(屈筋腱)が引っかかることによって起こるとされています。
この腱は手のひらから指に向けて走る腱が走るトンネルの様な中を、いったり来たりすることがわかっています。
バネ指が起こる原因は「指の使いすぎ」とされてます。ひと昔前までは「職業病」と言われていましたが、スマホやパソコンの普及に伴い指を駆使する機会が増えてきました。
そのため、今や「国民病」とまで言われるほどになっています。
メカニズムはというと、指を使いすぎることでこのトンネルが炎症を起こす腱鞘炎が発症します。
この腱鞘炎が悪化・慢性化したものがバネ指に当たるとされています。長い間、腱鞘炎が続くことで指の根元の部分の腱が肥厚し、腱鞘(トンネル)が狭くなり、指の根元の部分を押すと強い痛みが発生します。
指を使いすぎる人やスポーツをする人、糖尿病、リウマチ、透析患者さんにも多くみられることがわかっています。
バネ指の症状

先ほども軽くお話しましたが、まず指の付け根で指を曲げる時に使う腱(屈筋腱)と靱帯性腱鞘と呼ばれる部位の間で炎症が起こりいわゆる「腱鞘炎」になります。
そうすると、その部位での動きがスムーズではなくなり、指の付け根に痛み・腫れ・熱感が生じます。
一日をとして、朝方に症状が強く出ることが多く、日中指を使っている時は症状が軽くなるというケースも少なくはありません。
進行することで、先ほどお話したバネの様な症状をきたし「バネ指」となります。また、これがさらに悪化し、指が動かなくなる場合もあります。
ばね指の一般的な治療法は?

安静
安静といってもじっとしているというわけではありません。指を休ませるという意味です。
バネ指のべ原因に「指の使いすぎ」が挙げられているので、まずはその指を休ませてあげることが大切になります。
日常生活で、その指だけ休ませるというのは、なかなか難しいものがあるのでシーネ(専用のギプスの様なもの)などで固定するといった方法もあります。
ステロイド注射
腱鞘内(トンネル)にステロイドの注射を打つ治療法です。効果の持続性は高く、3ヶ月ほど自覚症状を感じずに過ごすことができる様です。
また、その間に安静も併用することで治癒している場合がほとんどですが、逆に症状がないからといって指を使ってしまうことで再発するケースも少なくは無いようです。
手術
中々症状が軽快しない場合は、手術をしないといけない場合があります。
どういったことをするかというと、腱鞘の鞘(トンネルの中を走っているもの)に切開を入れる方法になります。(腱鞘切開術)
手術というと、大掛かりなイメージがあるかと思いますが腱鞘を開くだけになるので傷口もとても小さなものですみます。詳しくは後ほど、ご紹介したいと思います。
バネ指とテーピング
テーピングをする前に
まずは、症状がある部位のマッサージを行いましょう。
痛い状態で、そのまま固定しては腱鞘が固まった状態で固定することになるのであまり効果を感じることができないと思います。
テーピングの準備
- ①幅5cm・親指の第一関節から手首までの長さのもの。
- ②幅5cm×手首一周分の長さ
- ③幅2.5cm×親指一周分の長さ。
テーピングの巻き方
親指の場合を例に行いますが、親指を軽く曲げ①を爪側から手首に向かって引っ張る様に貼ります。
そのあと、②のテープを①の付け根の方に貼り手首を一周する様に貼り付けます。
最後に、最初に貼ったテープが剥がれない様に①の先端に③を貼って終了になります。
テーピングの巻き方
患部の関節を中心に巻く必要があります。幅2,5cmほどで症状のある指を一周できるながさの湿布を準備します。
指を伸ばした状態で「関節を固定する様に」巻きます。(これが重要になります)
あまり強く巻くと、血流を悪くしてしまうので程よい強さで巻く様にしましょう。
一枚で固定が甘いと感じる場合は、二枚重ねて巻くことをお勧めします。
まとめ
バネ指の原因から、テーピングの巻き方までご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
病院に行く前に対処するのもよし(重症例を除く)、病院での医師の指示と併用して行なうのも良しです。
辛い症状が一日でも早く軽くなる様に、今回のお話がお役に立てれば幸いです。