なった人にはわかるあの何とも言えない様な痛み。
症状がひどくなると、時には日常生活に支障をきたす場合もあります。
どういったことが原因でなったりするのでしょうか?
ここでは、バネ指とはという説明から湿布が有効であるかどうかまで徹底的に検証していきたいと思います。

目次
バネ指とは?原因と症状について

指の腱鞘炎のこと
通常、自分の意思で指を曲げたり伸ばしたりすることが可能ですがバネ指の場合は指を伸ばすと自分の意思で伸ばすそうと思っていても伸ばせなくなり急に伸びたと思ったらバネの様に急に元に戻ることをさします。
手首や肘・指の痛みに分けられ、指の腱鞘炎のことを「バネ指」と言います。原因や詳しい症状については下記にお話していきたいと思います。
バネ指の原因について

バネ指は指を曲げる腱(屈筋腱)が引っかかることによって起こるとされています。
この腱は手のひらから指に向けて走る腱が走るトンネルの様な中を、いったり来たりすることがわかっています。
バネ指が起こる原因は「指の使いすぎ」とされており、まず指を使いすぎることでこのトンネルが炎症を起こす腱鞘炎が発症します。
この腱鞘炎が悪化・慢性化したものがバネ指に当たるとされています。
長い間、腱鞘炎が続くことで指の根元の部分の腱が肥厚し、腱鞘(トンネル)が狭くなり、指の根元の部分を押すと強い痛みが発生します。
指を使いすぎる人やスポーツをする人、糖尿病、リウマチ、透析患者さんにも多くみられることがわかっています。
バネ指の症状について

先ほども軽くお話しましたが、まず指の付け根で指を曲げる時に使う腱(屈筋腱)と靱帯性腱鞘と呼ばれる部位の間で炎症が起こりいわゆる「腱鞘炎」になります。
そうすると、その部位での動きがスムーズではなくなり、指の付け根に痛み・腫れ・熱感が生じます。
一日をとして、朝方に症状が強く出ることが多く、日中指を使っている時は症状が軽くなるというケースも少なくはありません。
進行することで、先ほどお話したバネの様な症状をきたし「バネ指」となります。また、これがさらに悪化すると、指が動かなくなる場合もあります。
ばね指の一般的な治療法は?

安静
安静といってもじっとしているというわけではありません。
指を休ませるという意味です。バネ指のべ原因に「指の使いすぎ」が挙げられているので、まずはその指を休ませてあげることが大切になります。
日常生活で、その指だけ休ませるというのは、なかなか難しいものがあるのでシーネ(専用のギプスの様なもの)などで固定するといった方法もあります。
ステロイド注射
腱鞘内(トンネル)にステロイドの注射を打つ治療法です。効果の持続性は高く、3ヶ月ほど自覚症状を感じずに過ごすことができる様です。
また、その間に安静も併用することで治癒している場合がほとんどですが、逆に症状がないからといって指を使ってしまうことで再発するケースも少なくは無いようです。
手術
中々症状が軽快しない場合は、手術をしないといけない場合があります。
どういったことをするかというと、腱鞘の鞘(トンネルの中を走っているもの)に切開を入れる方法になります。(腱鞘切開術)
手術というと、大掛かりなイメージがあるかと思いますが腱鞘を開くだけになるので傷口もとても小さなものですみます。
バネ指に湿布は効くのか?

有効である場合が殆ど
指の炎症であることはお話しましたが、湿布の効果として患部の固定と炎症を抑える他に痛みを和らげる効果があります。
そのため、ある程度の効果は期待できるといってもいいかと思います。
しかしながら、ただ巻いているだけでは効果を十分に発揮することはできないのでコツを抑える必要があります。
湿布を巻く前に
腱鞘が狭くなっている状態で、すぐに湿布で固定してしまうと通り道を狭めたまま固定してしまうことになるのでやめましょう。
一旦、マッサージをして関節を緩めてから固定する様にしてください。
湿布の選択
湿布には冷湿布と温湿布があります。症状が出始めたばかりで、患部に熱を持っている様な場合は冷湿布が適切になります。
また、症状が落ち着きだした頃で患部に熱を持っていない様な場合、炎症はよくなってきている場合が多いので温湿布が適切かと思います。
湿布の貼り方
患部だけに貼ることも間違いではないのですが、その周辺の筋肉からも痛みを発している場合もあるので大きめに湿布を貼ることをお勧めします。
例えば、親指が痛む場合は親指+患部の手のひら側にも貼ると良いです。さらに、湿布+包帯で固定することで動きも制限され、結果として患部の安静に繋がるのでより効果を発揮できます。
バネ指についてのまとめ
バネ指の原因から、症状〜湿布の効果的な使用方法までご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
ひと昔前は「職業病」と言われるほど稀なものでしたが、スマホが普及している現代では患者数が急激に増加していると言われています。
「もしかしたら?」と心当たりがある場合、ぜひここでのまとめを参考にしてみてください。