今回は、リウマチの症状について詳しく紹介していきます。
放置し重症化する前に適切な処置をするようにしましょう。

目次
関節に痛みがある?もしかしたら関節リウマチ?

関節リウマチは主に左右の手の関節や手首、足の関節が腫れたり、痛む病気で全国で約80万人と言われ男女比は1:4と女性に多く男性はあまり発症しないようです。
高齢者に多いと思われがちの関節リウマチですが発症年齢は30代~50代にかけてが高く、必ずしも高齢者の病気というわけでないです。
家事や育児、仕事などで一番忙しく、周りから頼られることも多くなる30代~50代で発症するのも関節リウマチの厄介なところです。
関節リウマチの患者さんが「錐で刺されたような鋭い痛さ」や「噛まれたような痛さ」と言われるように激しい痛みを感じ、さらに悪化すると手足の関節が変形してしまいます。
痛みは一瞬だけ痛むのではなく持続的な痛みなので、関節リウマチを患っている患者さんの苦痛は大変大きなものだといいます。
関節リウマチの特徴

関節リウマチの初期症状として多いのが朝に起きてから30分~1時間程度の間に症状が現れ夕方頃までに時間をかけて落ち着いていくことです。
なので気づかないうちにじわじわと進行してしまう場合が多いようです。
関節リウマチを発症した人の約70%の人は軽度のままですが約30%の人は徐々に進行し悪化するか、または急速に症状が悪化していきます。
みなさんはどこに症状が出ていますか?
関節リウマチは左右両側の関節に症状が現れやすいようです。
関節リウマチには「対称性」があり、左右両方に同じ症状がでる特徴があります。
特に手の指の第二、第三関節(指の付け根あたり)、が一番症状の出やすい箇所です。
リウマチで痛みのある関節を指で押すと関節の中にゼリー状のぶよぶよしたものがある感触があるようです。
もし関節に違和感がある方は自分で触診してみるといいかもしれませんね。
また、他にも関節の痛みだけではなく手がこわばって動かしにくいなどもリウマチの症状でよくあります。
手がこわばるのは朝方が多いようで、起きてから手に違和感がある、歩きにくいなどの症状がある方は初期の関節リウマチの可能性があります。
初期症状はこのような軽いものですが、放っておくと関節が炎症を起こし、骨が破壊されて関節が変形したり上手く機能しなくなってしまう怖い病気なんです。
もし、心上がりがあるようであれば医師の診断を受けて検査をし早期発見、治療を始めることが大切なのです。
関節リウマチの具体的な症状

関節リウマチを発症するとどういったどういった症状が現れるのか。
大きく分けて以下の3つです。
・朝起きてからしばらく左右の手がこわばって上手く動かせない
・物を持つと関節に痛みがある
・細かい作業が苦手になった
順番に見ていきましょう。
朝起きてからしばらく左右の手がこわばって上手く動かせない
これはリウマチの初期症状でよくあります。
例えば運動した後などの疲労による関節痛の場合は作業を終えたあとに痛くなることが普通ですが、関節リウマチの場合は寝た後に関節がこわばるのが特徴です。
しばらくすると動かせるようになりますが、このようなこわばりが何日も続く場合は関節リウマチの疑いがあります。
物を持つと関節に痛みがある
関節リウマチは関節が炎症を起こし痛みが発生するので動かした際に痛みます。
例えばペンを持ってみてください。関節が曲がっていますよね?軽く曲げただけで関節に痛みがある場合は要注意です。
細かい作業が苦手になった
関節リウマチは手の指がむくんで手の感覚が鈍くなり、厚い手袋を着用しているような感じになります。
なのでハサミが上手に使えなくなったり、お箸が使いにくいなど細かい作業に支障が出てきます。
また腫れや痛み、両手のこわばりだけではなく、微熱、食欲の減少、貧血、目や口が乾燥したり、息切れ、だるい、疲れを感じることもあります。
関節リウマチは発症後早期から関節の破壊が起こります。
関節の腫れ、痛みが日常生活に支障がないくらいでも関節内部では炎症が起こっており関節の破壊が進んでいる場合もあります。
もしこのような症状が一時的ではなく一週間以上続く場合は、関節リウマチの可能性が高いので専門医を受診することをお勧めします。
もし関節リウマチが進行してしまったら…

前記した通りリウマチを放っておくと全身に広がってしまいます。
症状が進行すると動かさなくても痛みが走るようになり、手や足だけではなく手首、足首、ひじやひざなど全身の関節部分にも痛みが生じてしまいます。
更に腫れと痛みで歩くことも難しくなり日常生活に支障をきたしてしまい、骨の破壊が進むと手指や足指に関節リウマチ特有の関節変形が起ってしまいます。
このような症状・状態になると手や足が変形し、元の形へ矯正するのは手術をするしかありません。
更に関節リウマチが進行してしまうと様々な合併症を引き起こしてしまうことがあるので注意が必要です。。
また微熱、食欲の減少、貧血、目や口が乾燥したり、息切れ、だるい、疲れを感じる原因は、関節で起きていた炎症が全身の運動器官でも起きているからです。これをリウマチ性疾患と呼びます。
リウマチ性疾患で起こりやすい全身病として肺の合併症もあります。
詳しい原因は判明していませんが肺の中にある肺胞の壁が炎症を起こし間質性肺炎という病気を引き起こします。
関節リウマチの治療で使用する薬の副作用が原因で間質性肺炎が起こる場合もあるようなのでどちらが原因か判断できない場合もあります。
もし、少しでも歩くと息切れしやすくなった、咳や発熱が続くといった症状がある場合は肺のCT検査などが必要になってきますので病院で診てもらうようにしましょう。
まとめ

いかがでしたか?
今回は、リウマチの症状がどのようにして現れるのかについて案内してきました。
リウマチの症状の多くが関節リウマチで、放置しておくと関節の痛みだけではなく関節の変形や合併症に繋がってしまいます。
早期発見をし早期治療をすれば悪化を防ぎ完治する可能性が高くなります。
そのために小さな変化も軽く考えずに、まだ日常生活に支障がないからと思わないで少しでも手足の関節に痛みや腫れ、こわばりなどの症状が当てはまった方はなるべく早く専門医を受診し、ちゃんと検査を受けるようにして下さい。